Great. 更新 1999/04/08
From Web Master

Welcome アニメーション
約40年前に月賦で購入した進駐軍払い下げタイプライター
ご 挨 拶

私事で恐縮ですが、Top Page で使用した Type Writer は45年以上も昔、私が生れて初めて自分専用として購入したものです。それはもう嬉しくて一晩中どころか何日も、いじくりまわし、磨き上げたものでした。

新品はとても買えません、「進駐軍の払い下げ品」でした。事務機屋さんを拝み倒し、特に値切って購入したものです。 価格は今でもはっきり覚えています、ヨンパチ千円。

嬉しさの後は苦しみ、以後丸々の3年間、月賦契約でしたので資金面ヤリクリで猛烈なる苦戦が続きました。月賦金利を含めて36ヶ月での完済ですから、当時の環境としては決して楽な物では有りません。

このタイプライターこそ当社今日の事業に対して、その定礎を定めたものと大切に保存して有ります。と言っても現在は大切な友人、そしてお客様でもある方の書棚で静かに余生を過ごしておりますが、何時でも、親愛なる指先スキンシップを待っています、どなたの指でも彼女は大歓迎します。

キイ・ストローク約1インチ、規則正しくバーが持ち上がり硬質ゴム製プラテンを叩き、その反動も利用してまた元に戻る。

Wは強く、そして i は特に弱く、そうです、フオルテ、ピアニシモ・・、ピアノの Fingering にも似たものが有りました。まさしく Shift は Pedaling にも通じるものが有ります。

バーが規則正しく運動する際に発生する音、キャリッジ・リターンのベルの音、単なる雑音としてこれを見捨てず、素晴らしい楽音としてまとめた「タイプライター」と言う音楽も有りますが、その曲の存在を知った当時「何故レコードを買わなかった」のかと残念に想っております。

現在私の側には、これから数えて9台目のタイプライターが有ります。 計算する迄もなく都合7台を叩き潰した事にもなりますが、現在の物は電動です。残念ながらこの所彼女の出番が全くありません。

貿易屋の腕の見せ所の一つには、「然るべく早急に商談を纏める事」が揚げられます。 一日も早く、交渉・契約事項を手紙にまとめて、あるいは図面を相手に届ける為には、当然それなりの知恵と努力が必要となります。

その一つ、深夜迄掛かって仕上げた手紙関係は、そのまま「夜霧の第二国道」を突っ走り羽田空港迄まっしぐらとなります。早朝5時までに届いた郵便物はその日の海外向け一番機に載せてもらえる事になっており、これを見逃す訳には行きません。

羽田空港国際郵便局・時間外受付け窓口では、何時の日か御互いが顔なじみ、「たまには郵送料マケテヨ!」、「何とかしたいが、そりゃ無理な話し!」と私にとっては非常に懐かしい時代です。しかし当時とは正反対、何故か海外向け郵便物料金の方が国内よりはるかに安く感じる今日でもあります。

鑽孔テープ式テレックスが導入出来た後は、さすがに羽田早朝突撃特急便の数も減り始めました。 しかしこれで通信するには、当然相手もテレックスを持っている会社としか話しが出来ません、主流はやはり手紙でした。1インチはオーバーでしょうが、このテレックスのキイ・ストロークも相当なものでした。

私が初めてパソコンを購入したのは、末広がり数字二文字で始まる国内某社製PCです。 どうしてもチコ・チコ、ピコ・ピコと打てない、あっという間に3行も4行も同じ文字が黒い画面に出てきてしまう日が続きました。これは一つのキーを押している時間が長い癖が抜けきれなかった為です。

これから考えれば、現在はまさにに天国、貿易屋なんて運動不足で早死にするような時代となってしまいました。何でもかんでも飛んでくるし、あっと言う間に飛んでいってしまう、本当に地球が小さくなってしまったと感じます。

超小規模乍ら、一応の通信関係その他のインフラ整備も整い、残るは深刻な問題、果たして「問題の2000年」が乗り切れるかどうかの不安を持ちながらの毎日です。

このような状況下、折角用意したサーバーも、気が付いてみれば自社関係以外の入居者全く無し、ガラガラ状態で余力十分。 勿体無いし、「うちでも Web Site 立てようヤ!」と計ったら、全員無言で上目使い、あるいは横目でチラリと無言のご返事、「言い出しっぺがやればー」と一蹴され、まさに当社最高齢者の私が突き出された感じが有ります。

未だ耳新しい新語、SOHOの語源とは全く無縁の、私が長年一度は住んでみたいと思っている アメリカはNew York,”SOHO地区” の居住環境を意識して取組むつもりです。

当社取扱商品の中でも大きくて人目を引く「乗り物」関係と「こだわりの商品」を手始めにスタート致しました。

然るべくシンプルで、きびきび動作するように願い、努めた積りですが、果してその成果の程は定かではありません。 併せて、高齢同年輩諸氏を意識して、然るべく文字は大きく、ナビ関係ボタンも大きく致しております関係上、若くて元気な皆様にとっては、かえってご迷惑をお掛けするかもしれません、何卒事情ご推察の上ご了承下さい。

最後に、皆様お気付きの点数々に付きましては、早速にも改善を計るよう努力致しますので、何卒この件遠慮無く御申付けくださいます様お願い申し上げ、私のご挨拶に替えさせて頂きます

(1999/04/08)
櫻 井 二 六


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