出島 (宮城県)
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出島 | |
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座標 | 北緯38度27分0秒 東経141度31分30秒 |
面積 | 2.68 km² |
海岸線長 | 14 km |
最高標高 | 87.8 m |
所在海域 | 太平洋 |
所属諸島 | 牡鹿諸島 |
所属国・地域 | 日本・宮城県牡鹿郡女川町 |
目次 |
[編集] 地理
全島が南三陸金華山国定公園に指定されている。女川町中心部から見て北東にあり、本土とは最も狭い場所で300mしか離れていない。
集落は、島の北部にある出島と南部の寺間のみであり、両集落の間に宮城県道217号出島線が走っている。
宮城県最大規模の貝塚群があり、その中でも出島遺跡が良く知られており、考古学ロマンあふれる島である。また島の周辺は好漁場であり、釣り客の来島が多い。
- 面積 - 2.68km
- 周囲 - 14km
- 人口 - 269人
[編集] 気候
黒潮の影響を受けるため、本土に比べて温暖である。雪はほとんど降らない。
[編集] 歴史
- 縄文時代に生活が営まれた跡と推定される出島遺跡が残されている。
- 南北朝時代に創建された薬師堂がある。
- 南三陸で操業する船舶の避泊地として重宝されていた。島の開発は、始め製塩業から始まったが、木を伐採しすぎたことから衰退し、漁業へと変わっていった。[1]
- 寺間は、出島から分かれた村である。出島は入江に集落が形成されたため、水に恵まれず、雨水に頼らざるを得なかったのに対し、寺間は入江から沢に向かって集落が形成されていった。[2]
[編集] 交通
女川港から11kmであり、高速船「しまなぎ」で約20分。出島~寺間間12分(シーパル女川汽船により運航。便により先に入港する港が変わる。1日4便)
本土とごく近接しているため、現在、架橋を陳情しており、島内で橋建設のための調査が行われている。
[編集] 生活
- 教育機関 - 女川町立女川第四小学校、女川町立女川第二中学校(両校は同じ校地・校舎に併置されている)。教職員用宿舎がある。出島と寺間の中間地点の山中にある。
- 女川町立出島保育所(寺間)
- 郵便局 - 出島簡易郵便局(出島)。
- 商店 - 寺間に1軒、出島に2軒あり。
- 食堂 - なし
- ガソリンスタンド - あり(寺間)
- 金融機関 - 宮城県漁業協同組合女川町支所出島出張所
- 民宿 - 5軒(出島2軒、寺間3軒)
- 医療機関 - 女川町国民健康保険出島診療所(出島)。急患は漁船または学校そばの野球場から宮城県防災航空隊ヘリで急患搬送。[3]
- 放送 - アナログテレビ放送については、地形の関係から直接受信に適さないが、島内に共聴施設があるため全島で良好に視聴できる。ラジオは問題なく受信できる。
- 電気・電話 - 完備している。電話は、「新出島交換所」が島内に存在する。
- 携帯電話 - NTTドコモFOMAプラスエリア対応機種の場合、出島は、本土側尾浦の対岸に当たるためエリア内、寺間には中継局が存在する。両地区内で使用が可能である。
- 水道 - 本土から海底送水しているが、老朽化が問題になっている。
- し尿・ごみ - 全て本土に搬出。
[編集] 観光
[編集] 名産品
[編集] 脚注
- ^ 女川町誌
- ^ 女川町誌
- ^ 防災拠点一覧表(改定案)